独立系FPの年末座談会

先日、独立系ファイナンシャルプランナー(FP)の座談会に参加させてもらいました。

それぞれ多くのお客様に、FPサービスをされているファイナンシャルプランナーの方々です。

 

特定の金融機関に属さず、独立系ファイナンシャルプランナーとして質の高い有料相談をされている方のお話は、 FPサービスを知っていただくにはいいように思いました。

 

参加FPの長谷剛史さんが当日の座談会内容をまとめてくれましたので、ご覧ください。

 

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独立系FPの年末座談会

 ~ 4人の実務家FPが語る!FP相談無限の可能性 ~

独立系FP4人で語り合う機会を持つことになりました。

2009年を振り返って印象に残ったこと、来年への抱負・FP業への想いを熱く語っていますので、その座談会の様子をご紹介させていただきます。

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和やかな座談会風景:右手前が私
左手前:伊東秀志さん
左奥 :山下修一さん
右奥 :長谷剛史さん

 

(山下)「皆さん、こんにちは。まずは、私が尊敬している伊東さんをご紹介します。

伊東さんは、私とFPとしての考え方が同じで、背中を見て一緒に歩んできた先輩であり、また一番の仲間でもあります。

長谷さんは伊東さんと面識があると思いますが、ゆっくりお話されたことは少ないでしょうから、FPの大先輩である伊東さんにお聞きしたいことはありますか?」

 

(長谷)「では、伊東さんのご経歴とFPを始めたきっかけを教えていただけますか?」

 

(伊東)「会計事務所に10年余り勤めていまして、中小企業の経営に興味を持ち顧問先にアドバイスを行っていました。

そんな中で、企業を支えているのは一個人であり、個人の家計・人生に対して本質的なアドバイスを行いたいと思い、7年前に独立系FP事務所を開業しました。」

 

(長谷)「活動地域や現在の業務、主な顧客層など、差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

(伊東)「事務所があります京都と、その隣接している滋賀県が主な活動地域になります。

サラリーマンの方が多いですが、公務員・勤務医・経営者の方も相談に来られます。

30代の方が多いからか住宅購入・ 住宅ローン相談が4~5割を占めていますが、退職者や若い方が老後に向けて資産運用を始めたいという相談も増えています。」

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(にこやかに語る伊東さん)

 

(長谷)「ありがとうございます。

では、私のほうからは、尊敬しているFPであり税理士でもある今一さんをご紹介します。

今一さんとは勉強会や実務でよくご一緒させていただいているわけですが、 本当にお客様のために・お客様に喜んでいただくためにという想いで仕事をされており尊敬できる方です。

山下さんは、FPでもあり税理士でもある  今一さんにお聞きしたいことはありますか?

 

(山下)「では、今一さんのご経歴とFPを始めたきっかけを教えていただけますか?」

 

(今一)「3年前まで税務署に勤めていまして、主に所得税の税務調査を行っていました。

その仕事を通じて、知らないことで損している方が多いので力になりたいという想いが強くなり、FP・税理士として独立開業することになりました。 FP資格は、公務員時代に既に取得していました。」

 

(山下)「活動地域や現在の業務、主な顧客層など、差し支えない範囲で教えていただけますか?」

 

(今一)「高槻や吹田など北摂と呼ばれる地域と大阪市内を中心に活動しています。

税理士ということもあり税金がらみのFP相談が多く、例えば、 住宅購入時で親からの援助の仕方・保険の満期金への課税等です。

自営業や会社経営者からの相談も多く、最近では、年代は幅広いですが女性の方も増えてきています。

また、『エンディングノート』と呼ばれる、自分が病気のときや亡くなった時の希望や準備していることを伝えるためのノートの作成も行っています。

これは、ライフプランと同じように将来計画を立てていき、その都度見直すことが必要です。」

 

(山下)「ありがとうございます。

では次に、それぞれ2009年を振り返っていただいて、感想や印象に残った相談等ありましたら教えていただけますか?

まずは、伊東さん、いかがでしょうか?」

 

(伊東)「開業して7年が経過し顧客数・ご紹介も増加して、事業に厚みが出てきていますので、自分が目指す方向性が固まりつつあります。

住宅購入や資産運用にあたって、 第三者である専門家のアドバイスを受けたいという方は年々増加しており、 FP相談が定着しつつあることを実感しています。

今年は収入が景気に左右されにくい勤務医や大学教授の方が、低金利の現在、住宅購入に踏み切って相談に来られるケースが多かったです。」

 

(山下)「今一さんは、いかがでしょうか?」

 

(今一)「適正なサービスを誠実に実行していれば、専門家として認知されることを実感しています。

今後ますますFP相談の認知度は向上し、有料相談に来られる方も増加すると思います。

また、万が一の時に残された方へのメッセージである『エンディングノート』、将来計画を立てるライフプランを定期的に見直すことにより、不安を減少させることが出来ます。

多くのサポートができる『エンディングノート』を、どのように広げていくのかが今後の課題です。」

 

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(熱心にしゃべっています:私)

 

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(山下)「ところで皆さんマスコミから取材があったり、原稿を執筆したりされたそうですね。

ちょっと教えてください。」

 

(今一)「住宅ローンの延滞者が増加しているので実態を知りたいと、TV局から取材依頼がありました。

また、脱税事件が起こると同じようにマスコミから取材があります。」

 

(伊東)「京都新聞から取材を受け、退職後の資産運用についての考え方をお話し、その内容が記事として掲載されました。」

 

(山下)「6月危機が叫ばれる中、住宅ローン返済のFP相談について朝日新聞から取材がありました。

また、近畿ろうきんの季刊誌『ずっと』に、長谷さんと一緒にマネーコラムを連載して います。

第1回は私が担当し、『結婚』について執筆しました。」

 

(長谷)「第2回は私が担当し、『大学の学費』について執筆しました。

また、FP向け専門誌『FPジャーナル』に、『転職者の転職後の将来計画、家計が破綻しない年収とライフプランニング』というタイトルで原稿を執筆しました。」

 

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(山下)「それでは再開しましょう。」

 

(伊東)「長谷さん、2009年を振り返っていただいて感想や印象に残った相談等ありましたら教えていただけますか?」

 

(長谷)「個別相談を中心に活動してきたことに加えて、今年はお金のセミナーを多く実施しました。

先行不透明な時代を乗り切るために、損していることに気付かないということがないように、少しでも多くの方に“正しい”お金の知識・考え方を伝えたいという想いが強くなってきたからです。

頭金ゼロで住宅を購入したいという若い方や、大きなリスクを取っても資産を増やしたいという高齢の方が相談に来られたときは、十分な知識がないまま多額のお金を動かす怖さを実感しました。」

 

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(2009年を振り返って語る長谷さん)

 

(今一)「山下さんはいかがですか?」

 

(山下)「開業6年目に入った今年、住宅購入やその他の相談も増加しました。

相談内容は複雑多岐に渡ってきていますので、弁護士・税理士・司法書士などの専門家と連携し、ワンストップサービスを行うことによりお客様の満足度が向上していると思っています。

ここにおられる今一さんと一緒に相続相談での問題解決を図り、お客様の不安を取り除くことができました。

また、今年は結婚を契機に将来設計(住宅・教育・保険)の相談に来られた方が5組おられました。

早い段階からライフプランを考えたいという意識の高まりは、良い傾向だと思っています。」

 

(山下)「最後に、来年の抱負と将来ありたいFP像について、語り合いましょう。」

 

(伊東)「来年までが一つの区切りと考えていまして、今のスタイルを拡大していくこと、お客様に100%向いている実務家FPの存在を知らしめていくことを考えています。

来年は次の10年への転換の礎とし、顧問契約者と人生の変化も一緒に体験し、最後の最後まで人生を共に歩んでいくFP=町医者のようなFPになりたいですね。」

 

(今一)「一つの分野だけではなく、総合的に見たアドバイスをすることによって、相談者の不安を解消していきたいです。

相談者が想い描く理想に近づけるように手助けし、末永いお付き合いができる関係を築いていきたいですね。」

 

(長谷)「相談者と末永いお付き合いをしたいという想いは変わりませんが、それにプラスして、個別相談とセミナーによって、正しいお金の知識を普及させたいと思っています。

学校でお金の教育を受けていないがために、大人になって困ることは多いですから、専門用語を使うのではなく平易な言葉により説明し、理解していただくことで、少しでもお客様が幸せになっていただければ、こんなに嬉しいことはないと考えています。」

 

(山下)「イギリスの社会福祉政策で『ゆりかごから墓場まで』という言葉がありました。

そのポリシーと同じで、生まれてから亡くなるまで、人それぞれが生きがいを感じ、目標を達成するためには、どうしてもお金の問題が発生します。

その問題を解決するための身近なアドバイザーとして、“幸せづくり”に貢献していきたいです。

また、そのためにライフプランという考え方を一般の方に浸透させ、さらに啓蒙していきたいと思っています。」

 

(山下)「本日はありがとうございました。来年もお互いの得意分野と持ち味を生かして、お客様のため・社会のために、日々努力して頑張っていきましょう。」

 

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(理想のFP像を語る山下さん)

 

こんな感じで、他にもいろいろと3時間ほど語りあっていました。

FPにかける情熱・常にお客様のためにという考え方・行動を改めて学ぶことができました。

ありがとうございます。

 

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(対談後4人で記念撮影)

(対談日:平成21年12月

アズ・ユア・プランナー南森町コンサルテイングオフィスにて 長谷筆)

 

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座談会参加の独立系ファイナンシャルプランナーのご紹介

 

  ● FP.フォートレス  代表 伊藤 秀志 さん

CFP・1級ファイナンシャルプランニング技能士

事務所:京都市下京区 の京都リサーチパーク

ホームページ:http://fp-fortress.com/

数多くの顧問客を持つ実務に強いファイナンシャルプランナーです。

お客様おひとりおひとりに合ったきめ細かいプランニングでライフプランの実現をサポートされています。

 

● (有)アズ・ユア・プランナー  取締役 山下 修一 さん

CFP・1級ファイナンシャルプランニング技能士

事務所:大阪市北区(南森町駅すぐ)

ホームページ:http://www.ayp.co.jp/

「 お客様にとって真の幸せとは」を常に心がけ、公正中立な立場から将来に安心感が持てるコンサルティングをお届けされています。

 

● 長谷ファイナンシャルプランナー事務所 代表 長谷 剛史 さん

 CFP・1級ファイナンシャルプランニング技能士

事務所:大阪府堺市(御堂筋線・北花田駅徒歩5分)

ホームページ:http://fp-hase.com/

報恩感謝の精神のもと、中立・公正な立場で、最善のプランをご提案されています。

個別相談以外にも、セミナーや執筆等も精力的に行っておられます。