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2年目のNISAが好調スタート
提供:エヌピー通信社
少額投資非課税制度(NISA)を利用した投資総額が1月だけで2627億円となり、制度が開始した昨年1月以降の単月ベースでは最高を記録したことを日本証券業協会が発表しました。
年が明けて今年分の非課税枠が利用できるようになったことで、口座を持つ投資家たちが新たに投資を始めたことが理由とみられます。
1月単月で新規に約8万口座が開設され、それ以外にも約4万の「開設したまま眠っていた口座」で投資が開始されるなど、利用拡大に向けて制度2年目の好調なスタートを切ったといえるでしょう。
調査は主要証券会社10社を対象に行われました。
これでNISA総口座数は、1月末時点で414万3836口座となりました。
また口座の稼働率も46.8%と、昨年末から1.7ポイント増加しています。
1月のNISA利用が伸びたのは、今年分の非課税枠が新たに開放されたためです。
去年、上限として設定されている100万円いっぱいまで投資をした人も、年が明けた1月からは新たに今年分の100万円を投資運用することができます。
すでに去年からNISA口座を持っていた投資家が活発に動いたことが投資総額増の主因とみられます。
NISAの非課税枠は現在100万円だが、今後120万円に引き上げられる予定となっています。
月10万円ずつの投資で枠を使いきりやすくする狙いで、金融界などからの強い要請を受けて、平成27年度与党税制改正大綱に盛り込まれました。
また20歳未満を対象とする子ども版NISAも創設する予定。
年80万円を限度に、親や祖父母が子どもの名義で投資すれば、将来子どもが受け取る配当や売却益を非課税にします。
政府はNISAの利用を通じてシニア層の持つ金融資産を市場に流したい思惑があり、今後も制度利用を広く促していく考えです。
<情報提供:エヌピー通信社>